日本獣医師会雑誌
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宮崎県において2000~2006年に分離されたActinobacillus pleuropneumoniae血清型2型の薬剤感受性の年次推移
有川 彰信末吉 益雄永友 寛司田浦 保穂
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キーワード: 薬剤感受性,
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2008 年 61 巻 9 号 p. 705-707

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抄録

2000~2006年に宮崎県内の養豚場48戸の豚から分離されたActinobacillus pleuropneumoniae血清型2型80株について薬剤感受性の年次推移調査を実施した. 供試した80株のうち56株 (70%) が供試薬剤のいずれか一つ以上に耐性で, 過去の報告よりも高い耐性率を示した.カナマイシン, オキシテトラサイクリン, クロラムフェニコールへの耐性株が7年間を通じて確認された (耐性率31.3~87.5%). スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤耐性株は2002年以降毎年分離された (耐性率6.3~21.4%). また, 全供試株はエリスロマイシンおよびノルフロキサシンに対して全期間にわたり高い薬剤感受性を維持していた.

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