日本獣医師会雑誌
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PRRS陽性農場からの陰性豚の作出
大矢 浩
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キーワード: ELISA, PRRS, RT-PCR
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2008 年 61 巻 9 号 p. 708-710

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抄録

母豚500頭のPRRS陽性農場において, PRRS生ワクチンを母豚 (種付け後50~60日および分娩後7~14日, 1ドース/頭/回) と子豚 (離乳時, 0.5ドース/頭/回) に5年間継続接種し, 30日齢陽性率が100%から20%に低下後, PRRSウイルス (PRRSV) 陰性豚の作出を試みた. 試験豚は, 群追跡ロットのF1去勢豚5頭 (18日齢離乳) と個体追跡ロットの種雄豚7頭 (22~27日齢離乳) とし, 離乳直後から農場外の2カ所で隔離飼育を行った. 群追跡ロット4回 (18, 46, 113, 184日齢) および個体追跡ロット3回 (22~27, 86~91, 174~179日齢) 採血しELISAおよびRT-PCRによってすべて, PRRSV陰性であることを確認した. PRRS陽性の一般農場においても, PRRSV陰性豚の作出が可能であることが示唆された.

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