抄録
鶏コクシジウム症に対してスルファメラジンが卓効を示すということは, 諸家のひとしく認めるところであるが, われわれはEimeria arloingiを主体とする自然感染山羊コクシジウム症25例に対して16倍希釈スルファメラジン・ナトリウムを0.5~1.0g/kgを投与したととろ, 投薬後一時的にOocystの激減ならびに退行変性を認めたが, 約1週間後にふたたび激増するということが分った. 投薬後死亡, または殺処分した動物の小腸組織に各発育期の虫体が認められた. さらに山羊6頭に対して本剤の血中ならびに尿中濃度を測定したところ, 0.5~1.09/kgでは血中有効濃度の持続時間がきわめて短く, 2.09/kgにおいてはじめてその持続時間が12時間以上となった. 以上の結果から山羊において治療効果を期待するためには2.0g/kg以上が必要と思われる.