Journal of Veterinary Medical Science
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内科学:尿道内圧低下を示した犬の異所性尿管4例(短報)
鯉江 洋山谷 吉樹酒井 健夫
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2000 年 62 巻 11 号 p. 1221-1222

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抄録

異所性尿管は外科処置後も尿失禁が改善されない例が多く,その要因の一つとして尿道括約筋の機能不全があげられる.尿道括約筋機能の指標として尿道内圧測定をおこなったところ,正常雌犬の最高尿道内圧は35.3±5.7mmHgを示したのに対して,異所性尿管例は14.5±3.3mmHgと顕著に低下していた(p<0.001).この結果は臨床症状と一致し,尿道括約筋機能の指標として尿道内圧測定が有用であることが示唆された.

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