ウマ由来ブドウ球菌68株(Hajek and Marsalek, 1971の生物型A, 2株; B, 8株; C, 27株; E, 31株)のファージ型別を行なった. 型別には, ヒト系セット, Blouse and Meekinsのイヌ系フアージおよび著者の分離したイヌ系ファージを用いた. 供試菌68株中46株(67.6%)が型別された. ヒト系ファージの作用域はA, BおよびC型菌であった. E型に属する菌株は, ヒト系ファージに溶菌されるものはなく, イヌ系ファージでのみ型別可能(22/31)であった. ウマ由来株の型別に際し, 上記両セットを併用することの意義を本研究で論じた.