日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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犬の新血液型Cシステムのビーグル犬における遺伝
池本 卯典吉田 治弘福井 正信江島 博康黒川 和雄
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1981 年 43 巻 3 号 p. 429-431

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抄録
犬のC式血型液は, 著者らの発見した新血液型であり, クサギ(Clerodendron)の種子の生理的食塩水抽出液中に含有される植物性凝集素によって分類される血液型である. この植物性凝集素(抗C)によって凝集される血液をC型, 凝集されない血液をc型と分類し, 19家系について遺伝学的調査を実施した結果, この血液型は常染色体性の優性遺伝子によって支配されることが明らかにされた. その遺伝子頻度は, Cが0.127, cが0.873であった. なお126例のビーグル犬について, 表現型出現頻度を調査したところ, C型は23.8%(30例), c型は76.2%(96例)であった.
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