日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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精子形成異常を示す肝蛭の地理的分布
寺崎 邦生赤羽 啓栄波部 重久森山 信子
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1982 年 44 巻 2 号 p. 223-231

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抄録
日本産肝蛭の分類学的位置は未だ明確にされていない. そこで肝蛭の分類を再検討するために, 22ヵ国34地方から集めた肝蛭の貯精嚢内の精子の状態を圧平標本, 切片標本, および摘出した貯精嚢の標本について観察し, 肝蛭を2型に分類した. 1つは貯精嚢内に多数の精子を認めるものであり, 他の1つはその中に精子を認めないか認めてもわずかしかないものである. 前者を精子形成正常型, 後者を精子形成異常型とした. ヨーロッパ, 南北アメリカ, オセアニア, およびアフリカからの Fasciola hepatica や F. gigantica はいずれも精子形成正常型であった. 一方アジアからの肝蛭は精子形成正常型のほかに精子形成異常型も認められ, 特に日本と韓国からの肝蛭はいずれもすべて精子形成異常型であった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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