日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
Print ISSN : 0021-5295
ISSN-L : 0021-5295
ニワトリ糸球体傍細胞の形態と出現率について
昆 泰寛橋本 善春北川 浩工藤 規雄
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 46 巻 2 号 p. 189-196

詳細
抄録
ニワトリ腎臓における糸球体傍細胞 (JG cell) の形態とその分布とを個体発生的に観察した。JG cellは平均径約350 nmの微細穎粒および平滑筋筋原線維様構造物を有しており, その出現部位によりつぎの3型に区分された。1) A型: 糸球体細動脈壁に存在, 2) V型: 血管極近傍に存在, 3) M型: 血管間膜領域内に存在。これら3型JG cellの顆粒には形態的差異は認められなかったが, まれにM型 JG cell で糸球体基底膜との接触が不明瞭であるものや, 筋原線維様構造物をほとんど含まないものが認められた。個体発生的に, JG cellは孵卵19日齢から観察され, その出現頻度は時化後1日齢まで増加したが, 冊化後2日齢で急激な減少を示し, それ以降は徐々に増加した。孵化後のA, VおよびM型JG cellの出現傾向についてみると, 加齢どともにA型JG cellを有する糸球体の割合が減少したのに対し, M型JG cel1を有する糸球体の割合は増加する傾向を示した。V型JG cellを有する糸球体の割合はほぼ一定の値で推移した。
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top