日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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逆受身赤血球凝集反応によるウシの血中と尿中のミオグロビンの微量測定
納 敏一条 茂
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1987 年 49 巻 6 号 p. 995-1001

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抄録
アフィニティクロマトグラフィーにより精製した抗ウシMb抗体で感作したグルタールアルデヒド固定タンニン酸処理羊赤血球を用い, マイクロタイター法によって逆受身赤血球凝集反応 (RPHA) によるウシミオグロビン (Mb) の微量測定法を実施した. 血中では10ng/ml, 尿中では2ng/mlのMbの検出が可能であった. 健康牛の血中Mbは<10~80ng/ml, 尿中Mbは<2~16ng/mlであった. 子牛の栄養性ミオパチー16例のMbは高値を示し, 血中で640~51,200ng/ml, 尿中で640~256,000ng/mlであったが, 治療開始後3~5日には血中Mbは正常値に復帰した. 乳牛の産後起立不能症51例の血中Mbは高値を示し, 発症時に320~20,480ng/mlであり, 約30%の例では血清CPK活性値は正常値を示した. 起立後, 血中Mb濃度は急速に低下して2~4日後には正常値となったが, 廃用例では終診時まで高値が持続した. 以上から, RPHA法により, 骨格筋障害の早期かつ的確な診断が可能であると考えられた.
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