日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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新鮮精液による犬の人工授精
筒井 敏彦手塚 泰文清水 敏光村尾 育子河上 栄一小笠 晃
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1988 年 50 巻 1 号 p. 193-198

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抄録
新鮮精液を用いて犬の腔内人工授精による受胎に必要な精子数および精液量について,1~5才のBeagle,雄11頭,経産雌25を用いて検討した. 精液量3mlと1mlの2グループとし,生存精子2億,1憶,5千万,2.5千万を逆立ちさせた交配適期の雌犬3~9頭に人工授精した. 注入精子数2億では7/8(89%),1億では5/15(33%),5千万では6/13(46%),2.5千万では0/8が受胎した. 精液量のちがいによる成績に差はなかった. これらの成績を雄と1回交配させたコントロールのそれ(18/19, 95%)と比較すると,2億注入例のみが有意の差を示さなかった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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