日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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結核抗原特異的T細胞株の樹立およびBCG感染ヌードマウスにおける肝肉芽腫形成能
山本 茂貴岩井 浤上田 雄幹
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1988 年 50 巻 1 号 p. 215-225

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抄録
結核菌(青山B株)死菌免疫BALB/cヘテロ(nu/+)マウスの膝高リンパ節細胞から,抗原刺激一休止培養サイクルを反復する方法で,ツベルクリン活性ペプチド(TAP)反応性T細胞lineを樹立した. 得られたT細胞lineはThy1.2+, Lyt1.2+, L3T4+, Lyt2-で,IL-2およびMIF産生能を有し,in vivoでの遅延型足蹠反応を示すことから,TDTHサブセットに属するとみなされた. 結核抗原に特異的に反応するTAP反応性T細胞lineはBCG感染ヌードマウスに移入後2週で肝に肉芽腫を形成出来たことから,TDTHが肝肉芽腫形成に関与するT細胞サブセットであることが確認された. さらにT細胞lineを移入されたマウス肝の観察で,肉芽腫を認めたマウスでは脾の白脾髄周囲にも肉芽腫を認めたことから,少なくとも移入T細胞の一部はまず脾に到達して再刺激を受けた後,肝肉芽腫形成に関与することが示唆された.
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