1988 年 50 巻 3 号 p. 706-713
病原性プラスミドを除去したSalmonella serovar enteritidis AL-1192の7ヵ月齢牛に対する病原性を調べ, 接種牛をSalmonella serovar typhimuriumで攻撃して免疫効果を調べた. AL1192接種により一過性の発熱及び排菌が認められたが, 重篤な臨床症状は生じなかった. AL1192筋肉内接種16日後にO抗原を共有するS. typhimurium L-535を皮下接種したところ, L-535に対するH抗体が認められたことから, AL1192接種によりL-535の感染は阻止されないと思われた.