1991 年 53 巻 1 号 p. 147-148
BALB/cマウス脾細胞とミエローマ細胞の融合により, 牛コロナウイルス掛川株に対する単クローン性抗体を作製し, 12抗体を得た. そのうち2つの抗体は, 赤血球凝集抑制活性を示し, 免疫沈降反応により, ウイルス粒子のペプロマー蛋白質のサブユニットの一つと考えられる93キロダルトン (kDa) の蛋白を沈降させた. またこれらは同時にウイルス中和活性も有していた. その他ヌクレオカプシド蛋白質と考えられる53kDaの蛋白質と反応する抗体が2つ得られた.