Journal of Veterinary Medical Science
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抗腫瘍性効果を評価するためのICR系マウスを用いたMouse Sarcona 180の移植実験モデル
白井 正孝泉 裕子山上 哲史
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1991 年 53 巻 4 号 p. 707-713

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抄録
Mouse sarcoma 180とICR系マウスを用いて2つの新しい腫瘍形成実験を試みた. 種々の皮下移植部位を比較検討した結果, 良好な腫瘍発育を示す頸背側部皮下移植法を見出した. また, 尾静脈内移植法では, 肺に高頻度に腫瘍を形成する肺腫瘍形成法を見出した. 肺の重量および容積, 肺に形成される結節数, 並びに動物の生存日数は, 肺腫瘍形成状況の指標となることがわかった. 次にこの2つの移植法を用いたそれぞれの腫瘍動物に抗腫瘍剤を投与し, 薬剤の抗腫瘍性の評価を試みた結果, 頸背後部皮下移植法では従来の鼠径部や腋下部移植法に比べて, 腫瘍重量測定法で信頼性の高い腫瘍増殖抑制効果がみられ, 肺腫瘍形成法では動物の生存日数の指標に延命効果による判定が可能であった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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