Journal of Veterinary Medical Science
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子ウシの深在性真菌症に関する病理学的研究
千早 豊古澤 幸夫岡田 洋之松川 清松井 幸夫
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1991 年 53 巻 6 号 p. 1051-1058

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抄録
過去10年間に剖検にふされた6ヶ月齢以下の仔ウシ406例に19例(4.7%)の深在性真菌症が認められた. 消化器系真菌症は, 19例のうち12例(63.2%)にみられた. 消化器系真菌症のなかで, ムコール症は91.7%(11/12例)と高い発生率を示し, ついでアスペルギルス症(41.7%), カンデイダ症(9.3%)の発生がみられた. ムコール症とアスペルギルス症は, 前胃, 第四胃および小腸において, 菌系の増殖と血栓を伴う出血性壊死果を特徴としていた. カンデイダ症は第三胃粘膜表層における偽菌糸と分生子を伴う角化充進を特徴としていた. 12例の消化器系真菌症のうち4例は, ムコール目とアスペルギルス属の消化器系における混合感染を示した. 肺アスペルギルス症は, 19例の仔ウシのうち10例(52.6%)に認められた. 肺において菌糸の増殖を伴う微小脳腫もしくはアステロイド・ボディがみられた. 消化器系と呼吸器系における重複感染は19例のうち3例(10.5%)にみられた. 播種性真菌症は1例のみにみられた. 仔ウシの消化器系真菌症において, 下痢に対する抗生物質の経口投与と早期離乳は重要な前駆要因と考えられた.
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© 社団法人 日本獣医学会
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