E. cuniculiに自然感染した兎の血清は, 間接金コロイド免疫組織化学法で本原虫に対して高い抗体価を示し, 免疫電顕法ではE. cuniculiの殻の外層と結合した. ビオチン化兎抗E. cuniculi IgGは, 直接ABC免疫組織化学法でE. cuniculiと特異的に反応したが, 他の原虫である, Neospora caninum, Toxoplasma gondii, sarcocystisとは反応しなかった. 直接ABC免疫組織化学法は, E. cuniculi感染の診断並びに研究に極めて有用であるとみなされた.