Journal of Veterinary Medical Science
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インターロイキン2レセプターα鎖を発現したネコの大顆粒性リンパ腫細胞株の樹立とその性状(短報)
後飯塚 僚大野 耕一松本 安喜林 菜穂子桃井 康行岡本 ゆかり亘 敏広辻本 元長谷川 篤彦
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1993 年 55 巻 5 号 p. 863-865

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抄録

大顆粒性リンパ球(LGL)に由来するリンパ腫細胞株(FGL)を消化管型リンパ腫のネコの腹水から樹立した. このFGL細胞は, 細胞質に多くのアズール顆粒を保有し, 染色体DNAには, ネコ白血病ウイルスのプロウイルスDNAが検出された. FGL細胞はインターロイキン2レセプターα鎖を発現しており, またヒトの赤芽球性白血病細胞株であるK562細胞に対して細胞障害活性を示すことが明らかになった.

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