Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
C57BL/6マウスではCorynebacterium parvum死菌体投与によるBabesia rodhaini感染防御が獲得されなかった(短報)
足立 幸蔵松田 孝子牧村 進
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 55 巻 6 号 p. 1025-1026

詳細
抄録
C57BL/6およびICRマウスにC. parvum死菌体(KCP)を投与し, その21日後にB. rodhaini(BR)で攻撃したところ, ICRマウスでは全頭生存したが, C57BL/6マウスでは全頭死亡した. 一方, KCP投与7日および28日目のBR未感染マウスの脾臓貪食細胞ケミルミネッセンス反応の充進は, ICRマウスでは顕著であったが, C57BL/6マウスでは認められなかった. すなわち, C57BL/6マウスでBR感染防御効果がみられなかった一因として, KCP投与による脾臓貪食細胞の活性化の弱いことがあげられた.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top