Journal of Veterinary Medical Science
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ラット視交叉上核における64-kDa蛋白質の日内変動(短報)
西 理佳子村上 昇丸本 信之那須 哲夫黒田 治門江藤 禎一
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1994 年 56 巻 1 号 p. 161-163

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抄録

明暗条件下及び恒常暗下で飼育されたラットから視交叉上核神経細胞を3時間間隔で調整し, 蛋白質合成を調べた. その結果, 64-kDaの蛋白質が時刻依存性に合成されることが判明した. 恒常暗下でのそれらのピーク時(CT6とCT21)は蛋白合成阻害薬のアニソミシンや光パルスで時計が前進する時刻にほぼ等しい. このことから, この視交叉上核で合成される64-kDa蛋白質は時計機構に関係しているかも知れない.

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