抄録
E. tenella, E. necatrix, E. acervulina で免疫したニワトリの血清抗体の交差反応性を観察した. これらのオーシストより調製した可溶性抗原を用いたELISAでは, ニワトリ抗血清間に交差反応性が存在し, 特に, E. tenella と E. necatrix 間で強いことが示された. E. tenella オーシスト抗原を用いたイムノブロッティングでは, E. tenella, E.necatrix 抗血清に共通して強い反応が見られる33kDaの交差反応抗原が検出された. また, 130kDa抗原はいずれの抗血清とも強く反応することから3者の共通抗原であることが示された.