Journal of Veterinary Medical Science
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壊死性脳炎罹患ヨークシャーテリア犬の臨床および病理所見
澤嶋 裕子澤嶋 効田浦 保穂島田 章則梅村 孝司
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1996 年 58 巻 7 号 p. 659-661

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抄録

3歳の雌のヨークシャーテリア犬が盲目, 旋回運動, 後肢虚弱, および痙攣発作のため来院した. 特徴的臨床所見は慢性かつ進行性の大脳および脳幹性神経症状, 血清中脳型クレアチンキナーゼの上昇, 脳波における高振幅徐波の出現であり, 磁気共鳴断層撮影では大脳半球に病巣が多発していた. 死後の病理検査により, ヨークシャーテリアの壊死性脳炎と診断した. 本症の報告はわが国では初めてである.

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© 社団法人 日本獣医学会
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