Journal of Veterinary Medical Science
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正常に発育し妊娠した凍結融解牛体外成熟卵子由来子牛の1例
音井 威重山本 憲小山 信幸立川 進鈴木 達行
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1996 年 58 巻 8 号 p. 811-813

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抄録

凍結融解成熟卵子由来の雌子牛の正常性(発育および繁殖能)について調べた. 生時体重は体外受精胚および人工授精由来の雌子牛より軽かったが, 生後6ヵ月までの発育は, 人工授精由来の雌子牛と同様であった. この凍結卵子由来の雌子牛が200kgに発育したときに人工授精した結果, 280日後に雄子牛を分娩した. また, 凍結卵子由来の雌牛の染色体数は正常であった. 以上から今回得られた凍結卵子由来の雌子牛は, なんら異常が認められなかった.

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