抄録
実飛行環境で航空機の主翼上の圧力分布及び主翼の曲げ・ねじり変形量を光学計測によって定量的に取得する技術であるフライトPSP計測技術と主翼変形量計測技術の2つの計測技術について紹介する。
フライトPSP計測は風洞試験でのPSP計測技術を飛行試験に拡張し、主翼にPSPシートを設置し、キャビン窓からPSPシートを計測する。迷光対策としての背景減算や、温度補償機能を持つ2-color PSPの導入によって、PSP計測としては圧力変化の小さい2~3kPa程度の圧力分布が飛行環境下で定量計測できている。
主翼変形量計測は主翼上にターゲットを設置し、ステレオ構成カメラによってターゲット位置の3次元計測を行った上で、地上と飛行条件の間の位置変化を変形量として計測するものである。1G水平飛行での翼端変形量約50mm、ねじり角変形量0.5°程度との定量計測ができており、1.4G及び2G旋回飛行でも荷重倍数に比例した変形量が捉えられている。