可視化情報学会誌
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空気抵抗分解を活用した航空機形状の最適設計と抵抗低減可視化
山﨑 渉
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2015 年 35 巻 138 号 p. 8-13

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抄録
空気抵抗分解法とは数値流体解析結果から空気抵抗を物理要因ごと(造波・粘性・誘導抵抗)に評価できる手法であり、航空機の形状設計における空気抵抗低減効果の検討において有用な手法である。空気抵抗分解法では、空気抵抗が流れ場における積分の形式で評価されるため、抵抗要因成分を流れ場に可視化する事も可能である。これらの特長により、空気抵抗低減効果の定量的な考察及び可視化による抵抗低減効果の直感的な理解が可能であり、これらは航空機形状の最適設計過程において詳細な考察を行う上での有用なツールとなりうる。本稿では二次元翼型形状及び航空機翼端デバイス形状の最適設計における活用事例を紹介する。また、空気抵抗分解法及び応答曲面法による近似モデル技術を活用した設計空間の可視化及び設計知見の抽出についても紹介する。
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© 2015 社団法人 可視化情報学会
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