抄録
換気が制限された室内におかれた容器内の液体が燃えることにより生じる火災(制限換気区画内プール火災)での火炎に随伴する浮力上昇流(火災プルーム)を対象にPIV計測を実施した.ヒカゲノカズラの胞子である石松子をトレーサ粒子とした.制限換気による火炎の発熱量および区画内空気の酸素濃度の減少が火災プルームおよびそれに伴う未燃焼空気の連行に与える影響に注視した.そして,制限換気条件は火災プルームの構造を大きく変調させることを明らかにした.火災プルームは,はじめ,通常の火炎に見られるpuffing構造を呈するが,火炎の発熱量および区画内空気の酸素濃度の減少とともに,meandering構造へと変化する.これとともに未燃焼空気の連行挙動も変化する.