2017 年 37 巻 145 号 p. 26-31
高速度イメージングは動的現象を研究するために重要なツールであり,新しい高速プロセスの発見に大きな役割を果たしてきた.2014年に報告されたSTAMP(Sequentially timed all-optical mapping photography)は繰返し計測なしにピコ秒やフェムト秒の時間領域の超高速現象を捉えるための方法である.STAMPは光のスペクトル操作を使った時間領域から空間領域への画像変換に基づいている.この原理を実現するための2つの実証例,スペクトラルシェーパーによるSTAMPと,スペクトラルフィルタリングによるSTAMPをここでは紹介する.スペクトラルシェーパーによるSTAMPでは,6フレームの動画像を撮影することが可能である.このSTAMPを用い,従来方法ではシングルショットで観察が困難であった,フォノン・ポラリトンダイナミクスの動画像を得た.一方,スペクトラルフィルタリングによるSTAMPは,6フレームから25フレームへと撮影枚数を向上させる手法である.このSTAMPを用い,プラズマダイナミクスを4.35Tfpsにて撮影した.