可視化情報学会誌
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紫外線CCDカメラを用いた火山ガス噴煙中の二酸化硫黄の可視化
森 俊哉
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2018 年 38 巻 149 号 p. 2-6

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抄録

火山ガスは,多くの火山現象に鍵となる役割を果たしているため,火山ガスの化学組成や放出率を測定することは,火山活動理解の観点から重要である.従来,火山ガスの放出率観測では紫外分光計を用いて二酸化硫黄が測定されてきたが,現在,火山噴煙の挙動把握や高時間分解能で放出率を観測するために,二酸化硫黄の可視化測定が行われている.火山噴煙中の二酸化硫黄の可視化には,二酸化硫黄の紫外線吸収帯に重なるバンドパスフィルターと吸収帯から外れたバンドパスフィルターを,それぞれ紫外光に感度のあるCCDカメラと組み合わせた装置を使用する.この装置を用いた噴煙中二酸化硫黄の可視化手法により,火山ガス観測と地球物理学的観測を組み合わせた議論が可能になるなど,火山ガス観測は大きく進展した.本稿は,測定法の原理や,火山ガス観測での応用例を紹介する.

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© 2018 社団法人 可視化情報学会
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