2019 年 39 巻 154 号 p. 2-7
本稿は、マイクロ流体チップ向けに開発した近赤外吸収イメージング法に関する原理およびイメージング装置について総括した。近赤外吸収イメージング法は,水分子の振動モードに対応する近赤外吸収バンドを利用し、温度変化や溶質濃度変化と水分子の振動モードとの相関により影響温度・濃度イメージングを行う手法である。この近赤外吸収バンドの特性から温度・濃度に感度のある波長を抽出し、イメージングセンサに取り込み、画像演算を行うことで温度・濃度イメージングを可能とする。実験ではマイクロ流路内水溶液の反応拡散現象を対象とした可視化実験を取り上げ、チップ内の反応拡散に伴う濃度変化をイメージングした。実験結果により温度・濃度分布を取得と、反応拡散現象解析の一例を示した。