可視化情報学会誌
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楽譜による可視化に伴う音楽情報処理
深山 覚
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2020 年 40 巻 158 号 p. 19-22

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抄録

本稿では、楽譜によって音楽を可視化するための音楽情報処理技術について紹介する。楽譜は音名、強弱記号、拍子など音楽についての多様な内容を表示できる。また楽譜は音楽の専門家にとって馴染み深く、楽譜により音楽を可視化することで音楽情報処理の研究者と音楽の専門家の協力を促進できる可能性がある。このように楽譜を可視化として活用するには、これまで音楽情報処理において広く扱われてきたデータ表現であるピアノロールや音楽音響信号などから、楽譜に表示する内容を計算機によって推定する必要がある。本稿では、それにあたっての技術的課題と、現状の音楽情報処理での解決策を、多重音解析とリズム認識以外に焦点を当てて紹介する。

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© 2020 社団法人 可視化情報学会
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