可視化情報学会誌
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音の可視化による動的楽譜システム
―「サウンド」の理解と演奏のためのツール―
平山 晴花
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電子付録

2020 年 40 巻 158 号 p. 13-18

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抄録

 芸術音楽,およびエレクトロアコースティック音楽における音素材の拡張と音楽表現は、我々に新しい音の聴き方を求めている。では実際、どのようにしてその新規な音の聴取スキルを身につけることができるのであろうか。

 本稿では、「サウンド」の概念を基準とし、音の把握や理解力を身につけるためのツールとして開発された動的楽譜システム『On Gaku』を紹介する.『On Gaku』は,音の可視化技術を利用することで,サウンドの変化をリアルタイムに描画していくと同時に,その情報が楽譜としても扱われる仕組みとなっている.この楽譜システムを使用することにより,サウンドを見る,演奏する,聞くという一連の行為が即時的に促され,「サウンド」の理解を深め、新しい音聴取スキルの習得に繋がると考えられる.本稿後半では,『On Gaku』を用いた二つの演奏実践例を取り上げ,本システムの音楽表現ツールとしての有効性についても考察した.

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© 2020 社団法人 可視化情報学会
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