2021 年 41 巻 162 号 p. 19-20
液体ロケットエンジン燃焼器は,単一エレメント燃焼器試験,サブスケール燃焼器試験,実機型エンジン試験と,段階的に試験を行いながら開発が進められる.しかし,試験のみで現象を理解することは難しく,単一エレメントやサブスケール燃焼器で得られた知見が,必ずしも実機型燃焼器には成立しないことがある.そのため,振動燃焼の発生予測や壁面熱流束の評価を可能とする数値解析技術の獲得が求められており,著者らは圧縮性Large-Eddy Simulationに関する研究を進めている.実験室スケールの単一エレメント燃焼器やサブスケール燃焼器を用いた試験結果を利用し,数値解析手法を検証し,また振動燃焼の発生機構を解析した.実機大燃焼器の解析実現に向けた大規模燃焼解析技術を開発中であり,液体ロケットエンジン燃焼器設計の革新を目指して,引継ぎ研究を続けていく予定である.