2021 年 41 巻 162 号 p. 21-22
乱気流は航空機の運航効率・安全の両面において重要な課題である.特に空港周辺で発生する乱気流によって着陸復行や代替地着陸は運航定時性の確保を困難にすることがあるだけではなく,離着陸時の安全性や快適性に影響を及ぼすことが知られている.乱気流を三次元的に詳細把握するためには数値流体力学が必要である.運航判断に活かすという観点で,研究者が期待する可視化と,パイロットや運航従事者が期待する可視化は異なる.そこで,3次元没入型VR可視化システムを用いて,空港周辺で発生する乱気流を可視化することで,パイロットや運航従事者に乱気流の影響範囲などをわかりやすく,実感を伴った理解を促進するための流体可視化を作成した.本稿では山形県庄内空港で発生した地形性乱気流と羽田空港の滑走路上で発生するHangar wakeの可視化結果を紹介する.