長方形噴流は非円形噴流の一つであり,楕円形噴流の長軸・短軸の長さの比であるアスペクト比の特徴と正方形噴流の角部の特徴を有する噴流である.長方形噴流内の渦輪において,ノズル角部から発生した渦糸は,その非一様曲率に伴う自己誘起速度の不均一性によって噴流断面の長軸と短軸が入れ替わる軸スイッチング現象が生じ,長方形噴流の広がりは円形噴流よりも大きくなる.そこで,長方形噴流の広がりを省エネの観点から受動的に制御を行う方法として,2枚の板をノズル内に挿入して噴出前に速度分布を有した噴流を形成させる「偏向板をノズル内に挿入する方法」、長方形ノズルの各辺から縦渦を形成させるための鋸歯状タブを設置した「鋸歯状タブをノズル出口に設置する方法」、ノズル角部付近の速度を増減させるノズル四隅に板を挿入した「テーパ三角形管をノズル角部に挿入する方法」による噴流の広がり抑制の可能性について本稿で紹介した.