搾乳牛の屋外飼育に関する試験

抄録

1976～1979の3か年か年間, 搾乳牛の周年屋外飼育が牛乳の生産性と管理の省力効果におよぼす影響について検討し, 次の結果を得た。
(1) 1週当りの乳量減少率は屋外区が屋内区に比べて1%程度少なく, 特に夏季においてその効果が認められた。
(2) 管理労働時間は屋外区で若干の省力効果は認めたが, 泥濘化防止に問題を残した。
(3) 屋外飼育の牛の行動は, 休息場と給餌場の利用時間が多く, 庇蔭および防風施設の必要性を認めた。