西日本畜産学会報
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熊本県における牛の受精卵移植技術利用について
後藤 孝一中嶋 達彦緒方 喜代子
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1986 年 29 巻 p. 67-70

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抄録

1.昭和57年度より技術実証を行うため, 推進体制の組織化を図り事業推進に努めた。
2.卵回収状況は年々向上し, 平均回収卵数は1頭当たり12.3個, そのうち正常卵は7.3個で正常卵率は約60%であった。
3.過剰排卵処理方法は, PMSG投与法に比べFSH単味減量投与が正常卵の回収率を高める傾向にあった。
4.移植成績は3年間を平均すると新鮮卵で35, 4%, 凍結卵で23.1%であり受胎率においては年々向上してきたが, サブセンターごとの差がみられた。なお, 胎盤胞期のものが受胎率が高く, ランク別ではAが高かったが, BおよびCランクの受胎もみられた。

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© 日本暖地畜産学会
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