西日本畜産学会報
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ホルスタイン搾乳牛における卵巣機能と受胎力に及ぼす分娩季節の影響
菅 徹行中嶋 純男
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1987 年 30 巻 p. 60-65

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抄録

ホルスタイン搾乳牛の分娩後における卵巣機能と受胎力が分娩した季節によって影響されるか否か知る目的で, 昭和58年から61年までの4年間に128頭の搾乳牛が延282回分娩し, 249回受胎した繁殖成績を分析に供した。
卵胞嚢腫の発生率は, 夏季 (6.7.8月) 分娩群 (21.3%) に比較して秋季 (9.10.11月) 分娩群 (40.2%および冬季 (12.1.2月) 分娩群 (36.5%) において有意 (P<0.01~0.05) に高かった。けれども分娩後から受胎するまでに要した日数, 微弱発情回数, 受胎頭数当たりの授精回数および受胎率には顕著な季節的変動は認められなかった。

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