西日本畜産学会報
Online ISSN : 1884-6394
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30 巻
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  • 松本 聡
    1987 年 30 巻 p. 1-11
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 小川 清彦
    1987 年 30 巻 p. 12-17
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 田村 清治
    1987 年 30 巻 p. 18-24
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 重村 正憲, 高崎 久生, 宮原 斌
    1987 年 30 巻 p. 25-29
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    10ヵ月齢の無角和種去勢牛24頭を供試し, 1シーズン及び2シーズン放牧による肥育素牛の育成とその後の肥育による産肉性を検討した。1・2S区とも放牧育成期間中の補助飼料として, 濃厚飼料を対体重比で0.5%及び0.3%給与する区を設けた。
    1.放牧育成牛のDGは1Sの0.5%区0.64kg, 0.3%区0.29kg, 2Sはそれぞれ0.51kg, 0.44kgとなり1S・0.5%区の増体が良かった。
    2.肥育期のDGは1Sの0.5%区0.95kg, 0.3%区0.97kg, 2Sはそれぞれ0.62kg, 0.87kgとなり1Sで良い成績を得た。
    3.濃厚飼料摂取量は1Sの0.3%区で2.134kg, 粗飼料では2S・0.3%区が3.901kgと最も多く, 1kg増体に要したTDN量は1S・0.5%区が6.99kgと最も少なかった。
    4.枝肉成績は, 2S区で肥育期間が短かかったため背脂肪厚が8.7~10.8mmと薄かったほかは区間に大差がみられなかった。脂肪色は3ヵ月以上青草を断ち肥育すれば全く問題はなかった。
    5.濃厚飼料費は1S区, 粗飼料費は2S区が高かった。販売価格に対する飼料費の割合は1S・0.5%区が30.9%と最も低く, 差益においても1S・0.5%区が最も多くなった。
  • 大城 政一, 片山 武彦
    1987 年 30 巻 p. 30-36
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    ヤギにおける採食行動, 反芻行動及び他の生理諸元の日内変動に及ぼす給餌方法の影響を明らかにするため, 1日1回給餌の自由採食実験区 (1回給餌区) , および連続自動給餌による自由採食実験区 (連続給餌区) を設け, 3頭で5回繰り返し実験した。1回給餌区と連続給餌区において, 直腸温, 呼吸数, 心拍数, 排糞量, 排尿量は24時間中一定していた。採食量は1回給餌区で給餌後に一時的な増加を示し, 飲水量も給餌前後に多かった。連続給餌区において, 採食量と飲水量は24時間中ほぼ一定に推移した。飲水日量は1回給餌区の方が連続給餌区より有意に少なかった (P<0.01) 。1回給餌区の咀嚼回数と時間は給餌後1時間に顕著な高い値を示したが, その他の時間帯では一定であった。連続給餌区は24時間一定した咀嚼回数と時間を示した。反芻回数と時間及び再咀嚼回数と時間は一回給餌区で12時の給餌後に顕著な低下を示し, その後漸次増加して回復していった。これに対し, 連続給餌区は24時間中ほぼ一定した値を示した。これらのことから, 同じ自由採食であっても給餌方法による採食行動の日内変動が反芻行動の日内変動に影響を与えていることが示唆された。
  • 柳田 宏一, 池田 博文, 後藤 和文, 小川 清彦
    1987 年 30 巻 p. 37-42
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究は鹿児島県薩摩地区および鹿児島中央地区13ヵ所の登録審査場で, 昭和60年12月から昭和61年3月までに登録を受けた黒毛和種雌牛318頭について, 各牛の発育値, 「登録審査での栄養度」, 栄養度指数, Body condition score (BCS) , 各部位の減率および審査得点を調査し, その結果を審査場別および種雄牛別に分析するとともに発育値, 減率および審査得点とBCSの関係を明らかにしょうとしたものである。
    審査場によって登録牛の発育値, 栄養度指数, BCS, 各部位の減率および審査得点では有意な差が認められたが, 「登録審査での栄養度の判定値」は1ヵ所の審査場で2.9の値を示したのみで, 他の審査場では全て3.0の値を示した。また, 種雄牛によっても登録牛の発育値, 栄養度指数, BCS, 各部位の減率および審査得点には有意な差が認められたが, 「登録審査での栄養度の判定値」は全て3.0の値を示した。このため, 現在の登録審査での栄養度の判定方法では, 登録牛の栄養状態を正しく評価し得ないことが明らかになった。BCSと発育値とは正の, 各部位の減率とは負の, 審査得点とは正の高い相関関係がそれぞれ認められた。このため, 現在の栄養度の判定方法では, 栄養状態を審査得点に反映させることは困難であり, 過肥牛ほど得点が高くなる傾向にあることが明らかになった。
  • 林 真知子, 最勝 寺浩, 舟辺 裕幸, 赤司 景
    1987 年 30 巻 p. 43-53
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    と殺48時間後のブタのモモ肉より肉均質液および筋漿タンパク質液を調製した。一方, タイ, アジ, ブリ, ハマチ, サケ, イカ, エビ, 鶏皮, ニワトリ, ブタの各肉より分離した菌株150株中プロテアーゼ活性の強いもの4株, 中程度のもの5株, 微弱なもの1株計10株を選びこれらをそれぞれ上述の2種の肉タンパク質液に接種し30℃保存0-3日間におけるSDS-PAGEのパターンを検討した。
    何れのタンパク質液でも0~1日の保存ではこれらのパターンに変化がみられなかった。保存3日目には高分子のバンドのパターンはプロテアーゼ活性の強い株では消失がみられたが, プロテアーゼ活性の低い株では余り減少が見られなかった。なお, 肉均質液, 筋漿タンパク質液での両者のSDS-PAGEのパターンは保存3日後では余り差異は認められなかった。
  • 本郷 富士弥, 多和田 真吉, 川島 由次, 砂川 勝徳
    1987 年 30 巻 p. 54-59
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本試験は糖蜜の添加量を変えて各種のギンネムサイレージを調製し, 埋蔵過程におけるpH値, 有機酸組成およびミモシン含量の経時的変化を測定することによってサイレージとしての利用価値について検討した。得られた結果は次のとおりである。1) ギンネム茎葉部のみを材料としてサイレージを調製した場合, 埋蔵期間の経過に伴うpH値の低下や有機酸の生成は極めて緩慢であり良質のサイレージは得られなかった。しかし, 糖蜜を10%および15%添加することによってpH値の低下や有機酸量の生成が著しく, 10%添加区では埋蔵後21日目より, また, 15%添加区では14日目よりそれぞれpH値は4.0まで低下し, 有機酸含量も3.4%および3.2%と増加し, その後70日目まで安定した値を示し良質のサイレージが得られた。2) ギンネムサイレージの埋蔵期間の経過に伴うミモシソ含量の減少効果の有無を検討した結果, 茎葉部のみを材料とした区および糖蜜を添加した区のいずれの試験区においても発酵初期の7日目頃までの減少が著しく, 埋蔵後70日目における減少率は約90%であった。
    以上の結果, 今回ミモシン含量を減少させたサイレージ (糖蜜10%添加, 21日間埋蔵) ペレットを調製したので次回には本ペレット給与を含めた動物試験を実施し, ギンネムの効率的な利用法を確立するための実験を計画中である。
  • 菅 徹行, 中嶋 純男
    1987 年 30 巻 p. 60-65
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    ホルスタイン搾乳牛の分娩後における卵巣機能と受胎力が分娩した季節によって影響されるか否か知る目的で, 昭和58年から61年までの4年間に128頭の搾乳牛が延282回分娩し, 249回受胎した繁殖成績を分析に供した。
    卵胞嚢腫の発生率は, 夏季 (6.7.8月) 分娩群 (21.3%) に比較して秋季 (9.10.11月) 分娩群 (40.2%および冬季 (12.1.2月) 分娩群 (36.5%) において有意 (P<0.01~0.05) に高かった。けれども分娩後から受胎するまでに要した日数, 微弱発情回数, 受胎頭数当たりの授精回数および受胎率には顕著な季節的変動は認められなかった。
  • 与田 光春, 山崎 実, 島松 亀久雄, 原 祐義, 今泉 茂樹
    1987 年 30 巻 p. 66-68
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    豚脂肪の屈折率が, 軟脂豚の判定基準になりうるかどうかを調査し, 次の結果を得た。
    1.と場格付員の触診区分, 脂肪融点および屈折率の間には, かなり高い相関が認められた。
    2.脂肪の部位別比較については, 腎臓脂肪>腹脂肪>背脂肪の順に脂肪融点が高く, また屈折率は低くなった。
    3.屈折率による軟脂豚の判定では, 腎臓脂肪を用いた場合に精度が高く, 実際の利用が可能ではないかと思われるが, カポックを給与した肉豚では, 屈折率は軟脂豚の判定基準になりにくいとの報告もなされているので, 今後更に.カポック給与豚での状況を調査する必要がある。
  • 福田 憲和, 西尾 祐介, 上野 呈一
    1987 年 30 巻 p. 69-71
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    無窓鶏舎において, 採卵鶏を低照度で飼養した場合の産卵への影響と点灯用電力の節減効果を検討するため, 舎内照度を, 育成期は1・3・5Luxの3処理, 成鶏期は1・3・5・10Luxの4処理とする試験区を設定した。このうち, 育成期5Lux処理・成鶏期10Lux処理を慣行区とした。
    育成期成績及び成鶏期成績ともに各照度処理間に差はなく, 低照度処理により育成率と生存率が改善され, 低照度処理による節電効果が認められたことから, 採卵鶏の無窓鶏舎の照度は, 育成期5Lux・成鶏期10Luxの慣行方式に限定することなく, それ以下の低照度点灯は育成期・成鶏期ともに可能なことが明らかになった。
  • 家守 紹光, 高椋 久次郎, 磯崎 良寛, 上野 繁, 深江 義忠, 増満洲 市郎
    1987 年 30 巻 p. 72-75
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    庇陰樹と送風の組み合わせが乳牛に及ぼす防暑効果について検討した。
    144m2 (7.2×20.0m) の規模の庇陰樹と1.3m/secの送風を組み合わせても牛舎内気温の改善までは認められなかったが, カタ冷却力は増加した。このため, 送風期間中の試験区 (庇陰樹植栽・送風) は対照区 (庇陰樹無植栽・無送風) に比べ体温で0.6℃低く, 呼吸数も12回/min少なかった。また, 泌乳量でも試験区が対照区に比べ1.0kg/頭・日多く, その効果が認められた。
  • 竹原 誠, 大石 登志雄, 藤島 直樹
    1987 年 30 巻 p. 76-78
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    乳用種去勢牛を550~650kgまで肥育し, 増体, 飼料効率, 枝肉成績及び経済的な出荷体重について検討し, 次の結果を得た。
    1) 全期間の1日当たり増体量は, 1.13~1.26kgの範囲にあり, 出荷体重が大型化するほど低下した。
    2) 飼料要求率は, 5.52~5.81の範囲にあり, 1日当たり増体量同様出荷体重が大型化するほど低下した。
    3) 枝肉及び肉質は, , 出荷体重が大型化するほど良好となり, 枝肉価格も良好であった。
    4) 1日1頭当たりの肥育差益は, 出荷体重が大きいほど良好であった。
    5) 以上の結果から, 乳用種去勢牛における経済的な出荷体重は600~650kg程度であると考えられる。
  • 志賀 一穂, 御手洗 善郎, 伊藤 雅之, 岩倉 哲雄, 内田 敏雄
    1987 年 30 巻 p. 79-81
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    黒毛和種雌牛延8頭から採取した7日令受精卵を使って, 凍結前・融解後の耐凍剤グリセロールの添加・除去を6段階濃度で行いその生存性を培養によって調べた。
    供試した40個の中の32個が生存と判定され, その生存率は80.0%であった。グレード別ではAランク (81.3%) がBランク (75.0%) に比べてやや高かったが有意差がなく, Bランクの凍結も本法により可能であることが判明した。
    発育ステージ別では桑実胚期に比べ胚盤胞期の方が凍結及び融解処理に強い傾向が伺えた。
    耐凍剤グリセロールの添加濃度は1mol/l及び10%とも生存性に有意差は認められなかったが, 後老でやや高い傾向がみられ, 凍結液の濃度調整も簡易であった。
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