抄録
世界の「エコバス」活動はドイツを中心に展開されており、その数はゆうに50を超す。筆者は前報でそれまで既知であった43の「エコバス」活動に加え、インターネット検索により海外には計70台の「エコバス」があることを明らかにするとともに、アンケートによりその現状と課題を分析した。しかし日本の「エコバス」活動についてはまだ分析ができていなかった。そこで、日本の「エコバス」4台に対してもアンケートを実施し、活動の現状と課題を考察した。いずれも県レベルで活動する官営の活動であり、安定した資金とともに教育課程に組み入れてもらうなどにより、利用実績も安定していることがわかった。一方活動年数が経過していることから乗り物の更新に係る資金調達や内部の設備の充実、また持続可能な社会の構築のための一層の利用拡大のためのPRが重要であると考えていることがわかった。