2013 年 25 巻 2 号 p. 88-94
本研究では、コミュニティ組織による水環境保全活動の活発さを測る「活動指標」を定義し、滋賀県守山市の保全活動に関心のある一部の自治会を対象に、「活動指標」と「活動の開始順序」および「属性データ(人口、新住民の割合、駅からの距離等)」との関係性を統計的に分析した。その結果、新住民の割合が高いほど、人口が少ないほど、生き物飼育の開始と専門組織の設置が早いほど、活動指標が高い、つまり、活動が活発である傾向がみられ、これらが自治会間における活動の活発さに差異を生み出している要因と推察された。