2002 年 2002 巻 15 号 p. 40-48
我が国に、ISO14000という環境管理の国際規格が導入され、JIS規格とされて約5年になり、認証取得事業所が約1万を超えるまでに普及した。
このシステムの導入は、組織自身が環境にやさしくなると同時に、組織運営の近代化を推進する道具となると期待されたが、運用が困難で環境制御や企業活動に効果や有効性がないという意見がある。こうした見解が出るのは、ISO14000の規格の理解と運用に問題があるからであり、規格に基づく正しい運用をすれば、確実に効果があがり組織のマネジメントの改善に結びつくことを、規格の解釈を中心に運用のポイントについて論じた。