木材学会誌
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一般論文
各種居住空間における湿度の変化
牧 福美青木 務
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2006 年 52 巻 1 号 p. 37-43

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抄録

約一年間,種々の居住空間における温度と湿度の変化を観測した。いずれの居住空間でも,夜の9時から朝の6時までの夜間は,窓やドアの開閉が少なくほぼ密閉状態となるため,温湿度変化は昼間のそれと比べて小さく,内装材料などの調湿効果が明確に把握できた。そこで,夜間データを基に各種居住空間の湿度と温度の変化を比較検討した。その結果,一年中を通じて,ログハウスや木造住宅では,夜間の平均湿度は55~70%と快適な状況にあった。一方,RC造の一部の居室では,38~78%と大きく変化した。ただ,居住者がいる場合には,空調設備などを使用するためか,57~72%と快適環境に調整されていることも明確となった。

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© 2006 一般社団法人 日本木材学会
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