木材学会誌
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温度変化に起因する不安定状態下の木材の力学物性とその機構解明(第5報)
木材構成成分の熱膨張,及び熱分解の影響
王 悦駒 さや香飯田 生穂
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2007 年 53 巻 4 号 p. 201-205

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抄録
全乾材の急冷処理による流動量,ならびに温度80-180℃,処理時間0-480分範囲の計30条件で熱水処理した材の急冷処理による流動量を求め,コントロール材の流動量と比較し,不安定状態の発生に及ぼす熱膨張,熱分解の影響を調べた。得られた結果は,以下のとおりである。1)全乾材の急冷処理による不安定状態の発生は認められなかった。これは,構成成分間の熱膨張の相違が不安定状態の発生要因でないことを示す。2)不安定化の程度は,熱水処理温度80℃から120℃までは,処理時間に関係なく一定の値を示す。120℃以上の熱水温度になると,短時間の処理では120℃以下の場合と等しい値であるが,長時間の処理で不安定化の程度は減少した。3)全熱水処理条件でリグニン量の変化は認められなかったが,ホロセルロース量は120℃以上の長時間の熱水処理で顕著に減少した。不安定状態の発生程度とホロセルロース含有量及び処理材の吸湿平衡含水率との間には,密接な関係を認め,ホロセルロース含有量の低下に伴う平衡含水率の変化は不安定化に関与していることが示された。
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© 2007 一般社団法人 日本木材学会
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