木材学会誌
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木造住宅の構造部材に生じる各種応力の許容応力度に対する割合(第1報)
一般地域に建設された住宅の柱と土台
青井 秀樹三井 信宏宮武 敦神谷 文夫
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2008 年 54 巻 4 号 p. 208-215

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抄録

一般地域に建設された3棟の木造住宅の柱および土台に生じる各種応力を算出し,許容応力度に対する割合を調べた。その結果,以下の結論を得た。1)柱の負担率(=実在応力/許容応力)は,一部の例外を除いて,いずれの荷重継続期間においても充分に小さかった。2)長期荷重および積雪荷重において,バルコニーを支持する柱および広い空間を確保するための長い梁を支える柱では相対的に余裕が少なかった。3)短期荷重において,耐力壁を構成する柱の余裕は,その壁の耐力が増すほど少なくなる傾向を示した。4)土台での特徴は,柱と非常に良く似通っていた。

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© 2008 一般社団法人 日本木材学会
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