木材学会誌
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一般論文
ガラス繊維強化ナイロン樹脂を用いた合理化軸組工法(第2報)
軸組接合部の静的荷重に対する強度特性
内迫 貴幸徳田 迪夫
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2009 年 55 巻 4 号 p. 235-242

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抄録
ガラス繊維強化ナイロン樹脂を挿入型のプレートとして用いるドリフトピン接合を考案し,前報においてドリフトピン1本によるせん断性能を調べた。今回は種々の軸組接合部について引抜およびせん断耐力試験を行い,強度性能をプレカット接合部および金物接合部と比較検討した。柱-土台接合部の引抜許容耐力は15.3 kNで,山形プレートによる金物接合部よりも高くなったが,初期剛性は低くなった。梁-梁接合部のせん断許容耐力は20.7 kNであり,腰掛け蟻接合したプレカット接合部より低かったが,最大荷重,初期剛性,降伏耐力および終局耐力はこれより高くなった。柱-梁接合部のせん断試験では,プレートの破損による脆性的な破壊が生じたため許容耐力は28.1 kNとなり,かたぎ大入れほぞ差し接合したプレカット接合部より低くなったが,初期剛性,降伏耐力および終局耐力はこれより高くなった。
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© 2009 一般社団法人 日本木材学会
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