木材学会誌
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カテゴリーI
インクジェット法を用いたフェノール樹脂接着剤の微量塗布技術(第1報)
塗布装置の概要および接着剤塗布量と接着性能の関係
山内 秀文 梅村 研二
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2015 年 61 巻 6 号 p. 379-385

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抄録

木質材料等の製造における必要最低限の接着剤塗布量を明らかにする目的で,インクジェットプリンターを改造した微量塗布装置を作製した。この装置を用いることで,一般的な合板用フェノール樹脂(PF)接着剤を塗布1回あたり約5.0cm3/m2(液量)という少量の塗布量で均一に塗布することが可能となった。これを用い,表面をプレーナー仕上げしたカバのソード単板を用いて接着性能と塗布量の関係を検討した結果,1接着層あたりのPF接着剤固形分量で2.5g/m2という微量の塗布量でも常態で十分な接着性能が得られることが明らかになった。また,塗布量を7.7g/m2与えれば,72時間の連続煮沸にも耐え得る耐久性の高い接着性能が得られることを明らかにした。

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© 2015 一般社団法人 日本木材学会
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