2019 年 88 巻 3 号 p. 2-15
要検討及びその他農薬48物質について大阪市の水源である淀川水系及び浄水処理過程における実態調査を行ったところ、本市水源に要検討及びその他農薬が流入していることが確認された。また、そのオゾン、塩素及び粒状活性炭(以下、GAC)による処理性を調査したところ、オゾン処理及び塩素処理では分解しにくい物質が多く存在した。GAC 処理では、水温によらず一定の除去が期待できた。よって、オゾン処理と粒状活性炭処理を組み合わせることで、農薬類を効果的に除去できることが確認できた。