岩手中部水道企業団 工務課
2019 年 88 巻 3 号 p. 22-27
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岩手中部水道企業団は、来たる人口減少社会に順応した水道構築のため、広域化により施設規模の適正化を進めている。その中心となるのは大規模水源の規模の経済性と位置エネルギーを活かした小規模水源の廃止であるが、水質や位置において優れた要素を持つ水源であれば、広域化を進める中においても活用が有効となる場合がある。本稿では、それらの水源が持つ優れた要素を活かすべく緩速沪過法を採用した2件の基本設計事例を基に、今後の事業環境下における水源の統廃合効果と小規模水源の可能性を示す。