抄録
千苅貯水池では、底層部の貧酸素対策として底層水循環装置を4基運転してきたが、約35年が経過したため、
そのうち1基を更新した。更新基は従来の4基分以上の循環水量を有する全国的にも前例のない大型装置である。
そこで、更新基を主体とした運転により、DO 回復の効果範囲を調査した結果、鉛直方向では水深15 m 以深、水平
方向では少なくとも1.8 km にわたって効果が及ぶことを確認した。これは更新前と比較して効果範囲が拡大してお
り、水質改善効果の向上が認められた。また、更新基を主体とした運転は消費電力を削減できた。今回の知見を踏
まえて、今後は他の更新基数の最適化により、ライフサイクルコストの削減を検討する。