解説
有機合成における遷移金属触媒クロスカップリング反応
2011 年 49 巻 5 号 p. 307-312
詳細
2011 年 49 巻 5 号 p. 307-312
パラジウム触媒を用いるクロスカップリング反応は，化学合成の現場ではきわめて有用な合成手法として幅広く利用されている．その結果，2010年のノーベル化学賞が「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」の業績に対して鈴木・根岸・Heckの3氏に贈られた．ここでは，クロスカップリング反応やパラジウム触媒について簡単に述べ，またクロスカップリング反応の開発の歴史についても紹介する．
