化学と生物
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解説
機能性磁性ナノ粒子を用いたティッシュエンジニアリング技術
井藤 彰上平 正道
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2015 年 53 巻 2 号 p. 82-88

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抄録
標的細胞を磁気標識することによって,磁力による細胞の遠隔操作が可能となる.筆者らは,磁性ナノ粒子の表面をさまざまなバイオマテリアルで修飾した機能性磁性ナノ粒子を作製し,これらの機能性磁性ナノ粒子で標的細胞を磁気標識して磁気操作によるティッシュエンジニアリング技術として用いるMag-TE(Magnetic force-based tissue engineering)法の開発を行っている.これまでこの技術を用いてさまざまな細胞を使った三次元組織の構築を行ってきた.本稿では,骨格筋組織の作製を中心に解説する.
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© 2015 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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